大腸内視鏡検査について

 インターフェロン療法や、飲み薬だけでC型肝炎が治せるインターフェロンフリー療法など、治療の進歩によりC型肝炎ウイルスを駆除できた方が増えています。
 その一方、ウイルス消失後の肝癌発症が問題となっています。


 C型肝炎ウイルスが消えると、発癌リスクは有意に低下します。しかしその一方で、ウイルスが消えた後でも、肝癌を発症することが報告されています。インターフェロン療法によりウイルスが消失した後の肝発癌に関しては、平均観察期間3.3年~8.0年における発癌率は0.9%~4.2%と報告され、発癌リスクとしては、高齢、男性、線維化進展、飲酒、肝脂肪化、インスリン抵抗性などが挙げられています。ウイルスが消失してから発癌までの期間の多くは10年以内ですが、10年以上経過した後に発癌した症例の報告もあります。従って、ウイルス消失後の肝発癌のスクリーニング期間については、未だ一定の見解はありませんが、症例毎の発癌リスク要因に応じて、ウイルス消失後5~10年間は肝癌のスクリーニングを行うべきと考えられています。

 また、インターフェロン療法でウイルスが消えた場合と、飲み薬だけのインターフェロンフリー療法でウイルスが消えた場合とで、同程度の肝発癌抑制効果が得られるかどうかについては現時点で分かっていません。従って、インターフェロンフリー療法後は、さらに注意深い肝発癌スクリーニングが必要です。ことに、高発癌リスクである高齢かつ線維化進展例においては厳重にフォローアップを行うことが推奨されます。

 ウイルスが消えても、すぐに肝癌のリスクが無くなるわけではありません。必要な間隔で通院を続けましょう。

出典:C型肝炎治療ガイドライン(第4.1版)2015年12月 日本肝臓学会、他。

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