新しい便秘治療薬

■便秘症とは

便が満足に出ないだけでなく、快適に出せない状態が便秘です。

原因としては、大腸の形態的変化を伴う器質性便秘と、伴わない機能性便秘があります。前者には大腸癌などがあり、最近発症した便通異常、体重減少、大腸癌の家族歴、直腸出血、50歳以上など、大腸癌のリスクが高いと考えられる場合は、大腸内視鏡検査を行うことが推奨されます。

便秘を改善するためには、繊維や水分を多く摂るといった食生活の工夫が有効であり、適度に体を動かすことも良いといわれています。プロバイオティクスという、腸内細菌のバランスを改善する、生きた微生物の適量の摂取も、一定の効果があります。

■今までの便秘症治療薬

従来からの治療として、酸化マグネシウムなどの便を軟らかくする浸透圧性下剤や、センノシドなどの腸を動かす刺激性下剤、浣腸などがあります。酸化マグネシウムはマイルドな効き目で、習慣性が少なく長期間の投与も可能です。しかし効果は強くないので頑固な便秘には不十分で、腎機能障害がある場合はマグネシウムなどの電解質の吸収に注意する必要があります。センノシドは強力ですが、常用するとメラノーシスという大腸粘膜の変性や、腸管運動低下の原因となることもあり、常用は避けるべきといわれています。頓用または短期間の服用にとどめるのが原則です。

■新しい便秘症治療薬

上皮機能変容薬、ポリエチレングリコールという、今までとは異なる便秘症治療薬が、最近使われるようになってきました。

上皮機能変容薬は、小腸粘膜上皮などに作用します。種類によって多少異なりますが、小腸での腸管内への水分を分泌を増やして便を軟化させたり、大腸の運動を促進することにより、排便を促します。大腸痛覚過敏(腹痛・腹部不快感)を改善するものもあります。快便感が得られ、腹部膨満感、不快感、いきみの強さ、残便感といった諸症状にも有効です。

ポリエチレングリコールは、浸透圧効果により腸管内の水分を増加させ、便が軟化し、便容積が増大することで、大腸の運動が活発化し排便が促されます。散剤で、水に溶かして服用し、適切な硬さの便がみられるまで適宜増減が可能です。リンゴジュースなどに溶かすことも可能です。2歳以上の小児、成人で服用できます。

上皮機能変容薬と、ポリエチレングリコールは、慢性便秘症診療ガイドライン2017において、推奨度1、エビデンスレベルAとされており、もっとも推奨される確かな治療です。副作用の心配も少なく、長期に継続可能で、今後使用が広がっていくと考えられます。

出典:慢性便秘症診療ガイドライン2017(南江堂)、他

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