不整脈いろいろ

■症状だけでは分からない

なにも症状なんて無かったのに、突然健診や診察で「不整脈があります」と言われてドキッとすることがあります。逆に、脈が乱れて胸がバクバクする、危ないかもと思って病院に行っても、「異常ではありません」「心配ありません」と言われて、安心(ちょっとがっかり?)することもあります。

不整脈は症状があるものも無いものもあり、治療の必要が無いものもあれば、放っておくと危険なものもあります。症状だけでは診断、判断できないことが多いです。

■不整脈はなぜ起こる

洞結節という部位で刺激が発生し、それが刺激伝道系という経路を介して心室筋に到達し、心臓の収縮が起こります。洞結節自体の異常や、刺激伝道系の異常、洞結節以外からの刺激の発生や、刺激と無関係に起こる心筋の収縮などが不整脈の原因となります。

心拍には交感神経や電解質も関係します。甲状腺機能亢進症による交感神経活動の亢進や、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの電解質異常が原因で起こる事もあります。

■よく見られる不整脈の種類

健診などで偶然発見されたり、「脈が飛ぶ」という症状で心電図を調べて判明したりすることが多いのが、期外収縮という不整脈です。心房の方に起源がある上室期外収縮と、心室側からの心室期外収縮があります。加齢と共に頻度が増えます。原則として治療は不要ですが、心筋炎や心筋梗塞などの基礎疾患があって生じるものもあり、注意が必要です。

「脈が突然速くなった」といことで発見されることが多いのが、上室頻拍、心房細動などです。上室頻拍は、突然150/分から時には200/分以上の頻脈が起こります。頻拍を止めるために点滴をしたり、予防のため内服治療をすることもあります。心房細動は、心房内に出現した異常興奮によるもので、自覚症状がないこともありますが、発作性の頻脈で発症することが多く、脳梗塞の原因となるので危険な不整脈です。上室頻拍、心房細動とも、根治のためカテーテルアブレーションという治療を行うことがあります。

洞不全症候群、房室ブロックは、それぞれ洞結節の機能低下や、刺激伝道系の異常などで起こる不整脈です。脈がゆっくりになりすぎる場合はペースメーカーを検討します。

■不整脈の検査

一般に「心電図」と呼ばれている検査は、短時間の記録しかできません。0.04秒の間に1㎜の長さで記録され、通常10秒程度の記録です。発作性のものは、記録中に不整脈が出なければ診断困難です。

ホルター心電図という、丸1日(24時間)の心電図を記録できる機器があります。胸に電極を貼って、小さな心電計を携帯します。検査中はいつもと同じように過ごし、診断の参考にするため、行動記録を用紙に記入していただきます。

不整脈の他、狭心症の診断にも役立ちます。

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