腎性貧血の治療薬

■腎性貧血とは

貧血といえば、鉄が不足しておこる鉄欠乏性貧血が有名ですが、他にもいろいろな原因があります。腎機能が低下しておこる腎性貧血もその一つです。

腎臓の働きで代表的なのは尿を作ることですが、ホルモンを分泌する機能も持っています。エリスロポエチンという、赤血球の産生を促進するホルモンは腎臓で作られます。腎臓の機能が低下するとエリスロポエチンも減り、骨髄で赤血球が作られなくなることで貧血になります。

■腎性貧血の治療

まず腎臓を悪くしないことが重要です。タバコは慢性腎臓病を悪化させ、死亡率も上昇させることが明らかになっていますので、禁煙しましょう。塩分は1日6g以下に控えることが推奨されています。

高血圧は腎機能を悪化させます。高尿酸血症、脂質異常症も腎臓に悪影響があります。それらの増悪因子をコントロールすることが重要です。

■腎性貧血の治療薬

腎機能が落ちると貧血になりますが、貧血になると腎機能が更に悪化し、心臓血管病のリスクにもなります。治療には、赤血球造血刺激因子製剤という注射薬があります。これは薬としてホルモン(エリスロポエチン)を注射するものです。慢性腎臓病で貧血がある(Hb 11 g/dℓ未満)場合に使用できます。腎機能の悪化や透析の導入、死亡を減らす効果が証明されています。2週~4週に1回の注射です。

飲み薬で、腎臓でエリスロポエチンがつくられるのを促す、HIF-PH阻害薬という薬も2020年8月に発売されました。

HIF(低酸素誘導因子)はエリスロポエチン産生に関与するタンパクで、PH(プロリン水酸化酵素)により分解されます。その分解を阻害することにより、HIFの効果を持続させ効果を発揮します。ちなみに2019年のノーベル生理学賞・医学賞は、HIF関連の研究が受賞しました。

少量から開始し、状態に応じて適宜増減します。貧血の具合などをみるため、定期的な血液検査が必要です。

■処方の実際

現在、ダーブロック、バフセオの2製剤が上梓されています。ダーブロックは2㎎または4㎎から開始し、注射薬から切り替える場合は4㎎から開始します。最高用量は24㎎です。バフセオは300㎎から開始します。最高用量は600㎎です。適宜増減しますが、増量する場合は4週以上の間隔を開けて行います。

出典:エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018 日本腎臓学会、添付文書、他

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