Chronic Obstructive Pulmonary Disease (COPD; 慢性閉塞性肺疾患)とは、主にタバコの煙などの有害物質を長期に吸入することにより発症する肺の病気です。息切れ、慢性の咳や痰などの症状を引き起こします。肺胞とよばれる肺の組織が破壊され、気管支が炎症を起こして気管支壁が厚くなり、病気が進行していきます。
気管支拡張薬が治療の中心です。長時間作用性抗コリン薬(LAMA)、長時間作用性β2刺激薬(LABA)、短時間作用性β2刺激薬(SABA)、短時間作用性抗コリン薬(SAMA) 、吸入ステロイド(ICS)といった、吸入薬を中心とした薬物療法を行います。2種類以上を組み合わせた配合薬もあります。
COPD診断と治療のためのガイドライン第5版では、LAMA(あるいはLABA)を第一選択とし、LAMA/LABA配合剤を次のステップとして使用。必要に応じて、SABA(あるいはSAMA)頓用。喘息病態合併の場合は、ICSを併用することが示されました。
出典:COPD診断と治療のためのガイドライン第5版, 2018, 日本呼吸器学会COPDガイドライン第5版作成委員会, メディカルレビュー社
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